フリーランスにWordPress制作を依頼するメリット・デメリット

WordPressでWordPressのホームページを作るとき、制作会社に頼むか、フリーランスに頼むかで迷う方は少なくありません。

制作会社は複数人で対応できる安心感がありますが、その分どうしても費用が高くなります。フリーランスは制作者本人と話しやすい反面、担当との相性や、一人に任せて問題ないのか、公開後も対応してもらえるのかという不安もあるでしょう。

どちらが適しているかは、サイトの規模や必要な機能、公開後の運用方法によって変わります。

この記事では、中小企業がWordPressサイトを依頼する場合を中心に、フリーランスと制作会社の違い、依頼先を選ぶときに確認したいポイントを紹介します。

WordPress制作は制作会社とフリーランスのどちらに頼むべきか

制作会社とフリーランスの違いを大まかにまとめると、次のようになります。

比較項目フリーランス制作会社
向いている案件主要なページが30ページ程度までのサイト主要なページが多く、複雑な機能やシステムが関わる案件
やり取り制作者本人が窓口になることが多い営業やディレクターが窓口になることが多い
費用抑えやすい高くなりやすい
対応範囲本人の経験や協力体制による複数の業務をまとめて頼みやすい
公開後の対応同じ人に相談しやすい担当者が変わることもある

ここでいう「主要なページ」とは、トップページ、会社概要、サービス紹介、採用情報、店舗案内、お問い合わせなど、それぞれ内容や構成を考えて作るページを指します。

同じ形式で追加していくブログ記事、お知らせ、実績、商品情報などは、件数に含めません。そういったページが100件あったとしても、充分対応できる場合があります。

また、ページ数が少なくても、会員、予約、決済、外部システムとの連携などが必要であれば、制作の難易度は上がります。

表はあくまで目安です。複数人のチームで活動するフリーランスもいれば、制作の一部を外部へ委託している制作会社もあります。

会社か個人かという肩書きだけでなく、実際に誰が制作し、どのような体制で進めるのかを確認することが重要です。

制作会社が向いているケース

制作会社が向いているのは、ページ数が多いサイトや、複数の専門業務をまとめて依頼したい場合です。

たとえば、次のような案件です。

  • 部署や事業ごとに多くのページが必要な企業サイト
  • 採用サイトや多言語サイト
  • EC、予約、会員など複数の機能が必要なサイト
  • 写真撮影や動画制作を含む案件
  • 広告やパンフレットまでまとめて依頼したい案件
  • 社内の複数部署が関わる案件
  • 公開日が決まっており、多くの作業を同時に進める案件

制作会社では、ディレクター、デザイナー、エンジニアなどが役割を分担して進めることがあります。

関係者が多い案件や、短期間で多くの作業を進める案件では、こうした体制が役立ちます。

フリーランスが向いているケース

フリーランスが候補になりやすいのは、主要なページが30ページ程度のホームページです。

会社概要、サービス紹介、実績、お知らせ、採用情報、問い合わせフォームなどを掲載する一般的な企業サイトであれば、フリーランスでも十分に対応できます。

そのほか、次のような依頼にも向いています。

  • 古くなったホームページをリニューアルしたい
  • 自社でお知らせや実績を更新できるようにしたい
  • 制作者本人と相談しながら進めたい
  • 公開後の保守や修正も同じ人に頼みたい
  • 必要なページから作り、あとで追加したい
  • 既存のブログ記事や実績を新しいサイトへ移したい

特に自社で更新できるWordPressを導入している・導入したい場合は、エンジニアが直接対応するフリーランスも有力な選択肢になります。

依頼先よりも重要な判断基準

制作会社とフリーランスのどちらを選ぶ場合でも、その相手がホームページを作る目的を理解しているかは重要です。

問い合わせを増やしたいサイトと、採用応募を増やしたいサイトでは、必要なページも見せ方も変わります。

依頼前には、次の点を確認しておきましょう。

  • サイトを作る目的について聞いてくれるか
  • 必要なページや機能を整理してくれるか
  • 見積もりに含まれる作業が明確か
  • 原稿や写真を誰が用意するのか
  • 公開後の保守や修正にも対応しているか
  • 対応できない業務を説明してくれるか

原稿作成、写真撮影、スマートフォン対応、問い合わせフォーム、既存記事の移行、公開作業などについて、依頼先と自社のどちらが担当するのかを決めておく必要があります。

フリーランスにWordPress制作を依頼するメリット

担当者と直接やり取りできる

制作会社では営業やディレクターが窓口になることが多い一方、フリーランスでは要望を制作者へ直接伝えられるケースが多いのが特徴です。

「スマートフォンで見ると読みにくい」

「このサービスのページをもう少し整理したい」

「この部分だけ自社で更新できるようにしたい」

こうした細かな要望も、理由や背景を含めて伝えやすくなります。途中で条件が変わった場合にも、誰へ相談すればよいかが明確です。

費用を抑えやすい場合がある

フリーランスは、制作会社より費用を抑えられることがあります。

制作会社では、実際の制作だけでなく、営業、進行管理、社内確認などにも費用がかかります。大規模な案件では必要な体制ですが、一般的な企業サイトでは大がかりすぎる場合もあります。

フリーランスは一人または少人数で進めるため、必要な作業に絞って依頼しやすいのが特徴です。

見積が細かな修正に対応してもらいやすい

ホームページを公開したあとには、小さな修正が少しずつ出てきます。

会社情報の変更、写真の差し替え、お知らせの追加、問い合わせフォームの項目変更などです。

制作会社では、小さな修正でも見積もりや社内確認が必要になることがあります。フリーランスの場合、普段から直接やり取りしていれば、比較的簡単な手続きで対応してもらえることがあります。

もちろん、フリーランスだから必ず対応が早いとは限りません。他の案件が重なっていれば、着手まで時間がかかることもあります。

修正を依頼した場合の料金や対応時期は、あらかじめ確認しておくと安心です。

見積が速い

制作会社の場合、担当者が見積を出して上司に確認してと、見積もりが出るまでに多少時間が掛かることがあります。

フリーランスであれば担当者がそのまま検証・見積を出せるので、すばやく作業に取りかかれます。スタジオカッツェの場合、簡単な作業であれば、最短数時間でお見積をお出ししています。

もちろん、作業内容やボリュームによっては検証や要件定義などが必要なので、多少お時間を頂くこともありますが、3営業日以内にはお出ししています。

公開後も同じ相手に相談しやすい

特にWordPressで作ったホームページは、公開後も管理が必要です。

WordPress本体やプラグインの更新、バックアップ、不具合への対応、文章や画像の修正など、運用中にも保守作業が発生します。

制作したフリーランスへ保守も依頼できれば、サイトの構成や制作時の経緯を把握した状態で対応してもらえます。担当者が変わるたびに、一から説明し直す必要もありません。

社内に専任のWeb担当者はいないものの、困ったときに相談できる人はほしい。そのような中小企業にとって、継続して相談できるフリーランスは現実的な選択肢です。

フリーランスにWordPress制作を依頼するデメリット

対応できる範囲に限りがある

フリーランスによって、得意分野は異なります。

WordPressの構築には詳しくても、写真撮影、ロゴ制作、原稿作成、広告運用までは対応していない人もいます。反対に、デザインは得意でも、複雑なシステム開発には対応できない場合があります。

外部のデザイナーやカメラマンと連携しているフリーランスもいます。外部の専門家と組むこと自体は問題ではありません。

確認したいのは、誰が何を担当し、費用がいくらかかるのかという点です。対応できない作業をどのように補うのかも、依頼前に聞いておきましょう。

大規模案件では体制面に不安がある

主要なページが多いサイトや、複雑な機能を持つサイトでは、一人での対応が難しくなります。

多言語サイト、ECサイト、会員サイト、予約システムなどは、設計や確認にも多くの時間がかかります。

フリーランスでも協力者とチームを組めますが、誰が全体を管理するのか、問題が起きた場合に誰が対応するのかを決めておかなければなりません。

大規模なサイトでは、個人の技術力だけでなく、進行管理やチームの体制も確認する必要があります。

病気や繁忙期による属人リスクがある

一人で活動しているフリーランスの場合、その人が動けなくなると作業が止まる可能性があります。

病気や怪我だけでなく、ほかの案件が重なり、すぐに対応できないこともあります。制作会社のように、別の担当者が代わりに動けるとは限りません。

また、WordPress、サーバー、ドメインなどの契約情報を、依頼先だけに管理させないことも重要です。

ドメインやサーバーはできるだけ自社名義で契約し、ログイン情報も自社で保管してください。別の業者へ引き継ぐことになった場合にも、自社で情報を持っていれば対応しやすくなります。

失敗しないフリーランス選びのポイント

WordPressの実績と担当範囲を確認する

ホームページの見た目を作れることと、運用しやすいWordPressサイトを構築できることは同じではありません。

制作事例を見るときは、デザインの好みだけでなく、実際にどこまで担当したのかも確認しましょう。

デザインだけを担当したのか、WordPressの構築や公開、保守まで行ったのかによって、実績の意味は変わります。

自社で更新しやすい管理画面になっているか、スマートフォン表示やセキュリティを考慮しているかも聞いてみるとよいでしょう。

デザインに関しては、制作会社の場合、実績で気に入ったデザインを作ったデザイナーが担当するとは限りません。実績は当然ながら、見た目のいい実績が公開されます。フリーランスの場合はデザインも担当しているのであれば、まず同等レベルのデザインが出てくると思って間違いありません。

見積もり・保守・対応範囲を確認する

依頼前には、次の3点を分けて確認しておくと分かりやすくなります。

見積もりの範囲

主要なページの数、デザイン、WordPress構築、問い合わせフォーム、スマートフォン対応、既存記事の移行、公開作業など、何が含まれているかを確認します。

追加料金が発生する条件や、修正回数についても聞いておきましょう。最初の見積もりが安くても、必要な作業が別料金であれば、最終的な費用は高くなることがあります。

公開後の保守

WordPressやプラグインの更新、バックアップ、不具合への対応、軽微な修正など、どこまで依頼できるかを確認します。

月額の保守契約があっても、含まれる内容は依頼先によって異なります。更新作業だけの契約もあれば、文章や写真の修正まで含む契約もあります。

対応できない業務

写真撮影、広告運用、大規模なシステム開発など、対応できない作業についても聞いておきます。

信頼できるフリーランスは、自分が対応できる範囲と、専門外の業務を分けて説明します。必要に応じて別の専門家を紹介したり、ほかの方法を提案したりしてくれる相手であれば、依頼後の行き違いも起こりにくくなります。

まとめ

主要なページが30ページ程度までのホームページであれば、フリーランスは有力な依頼先です。

ブログ記事や実績記事が多くても、同じ形式で管理できるものであれば、フリーランスが対応できるケースは珍しくありません。

制作者本人と相談でき、公開後の細かな修正や保守まで同じ相手に頼みやすい点は、中小企業にとって大きなメリットになります。

一方、複雑な機能や大人数の制作体制が必要な案件では、制作会社のほうが適しています。

依頼先の規模や制作時の価格だけでなく、公開後の更新やトラブルまで相談できる相手かどうかを含めて判断するとよいでしょう。

スタジオカッツェのWordPress制作

スタジオカッツェでは、中小企業のWordPressサイト制作、リニューアル、保守に対応しています。

相談から制作、公開後の対応まで、基本的に同じ担当者が窓口になります。古くなったホームページを作り直したい場合だけでなく、現在のホームページをどのように直せばよいか分からない段階でもご相談いただけます。

既存のブログ記事や実績記事が多い場合も、サイトの構成や移行方法を確認したうえで対応範囲をご案内します。